会長挨拶

 日本の腎代替医療は、諸外国との治療成績比較からみても世界トップレベルであること示されています。しかし、各透析施設でみると、透析条件を個々に細かく設定している施設も有れば、経験値から職人技とも言える感覚的な対応をしている施設もあり、必ずしもどの施設で治療を受けても同じというわけではありません。
 そこで我々は、透析医療における各種モニタリング技術の周知、及びその地域格差を無くすことで、ひいてはわが国における透析の質の底上げを目標に、本研究会が企画されました。主たる活動として、透析における循環動態や透析効率の監視・評価技法や理論を臨床応用し、積極的な推進並びに臨床効果に関する調査研究により、安全で良質な治療を行うことで、透析医療の向上に寄与する事を目的としています。
 その為に、①学術集会の開催、②モニタリング技術に関する調査・研究、共同研究及び共同治験、③内外の関係機関・学術団体との連携、④その他前項の目的を推進する事業を行っています。
 この研究会は医師のみならず、透析医療に携わる臨床工学技士・看護師・放射線技師・臨床検査技師・管理栄養士など多彩な職種が、それぞれの持ち味を生かし、いろいろな方向から透析監視・モニタリング、評価などを行うことで、全ての患者により良い質の治療を日本全国で得られるべく、活動して行く所存です。
 多くの方々のご理解とご協力をいただけますよう、ご支援の程よろしくお願いいたします。

日本透析機能評価研究会
会長 木全 直樹(中野南口クリニック)

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